「2格をちゃんと使ってすごいわね」?

ドイツ語ラボ
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こんにちは、スタッフのShokiです。突然ですが「私の誕生日」はドイツ語で”Mein Geburtstag”。「その男性の誕生日」は2格を使って”der Geburtstag des Mannes”です。ところがネイティブ(特に若い世代)のドイツ語話者は”der Geburtstag von dem Mann”と言うことが多いそうです。ということで「所有・所属」を表す言い方を調べてみました。

「正式なドイツ語」として所有や所属を表すときの「2格」は現代でも書き言葉やニュースでよく使われていますが、若い世代はそれに堅いイメージがあるのか、友人との会話などで彼らは、2格ではなく「von+3格」をよく使うようです。男性・中性名詞の語尾に”-(e)s”をつけなきゃ、と2格に苦労している私たちには朗報かもしれません。(ただし作文のテストなどでは2格を使っておくのが無難だと思います。)

ちなみに”der Geburtstag von dem Mann”は”dem Mann”となっているので、これは「3格」。vonはいつも3格とセットで使います。(vonは英語のofのような意味を持っています。)

この「2格」と「von+3格」、意味上の違いはほとんどないのですが捉え方が異なります。

私がドイツ人の友人の母と会話していたとき、私が「来年の始め」を”Anfang nächsten Jahres”と2格で表現したところ「まあ!外国人なのに2格をちゃんと使ってすごいわね。私は(ドイツの)小学校で国語を教えているのだけれど、最近の小学生はすぐvon+3格ばかり使うのよ」と言われました。彼女は「von+3格」をややルーズなドイツ語のように感じているようです。2格を積極的に使うと「ちゃんとしたドイツ語」を話す印象を与えることができるかもしれませんね。

この出来事以来、私は「文法的にきちんとドイツ語を話したい」ときは「2格」、「くだけた感じで伝えたい」ときは「von+3格」と使い分けるようになりました。

最後に覚えておくと便利な表現を「2格」「von+3格」両方のバージョンでシェアしたいと思います。

2格von+3格
駅の近くでin der Nähe des Bahnhofsin der Nähe vom (von dem) Bahnhof
来年のはじめAnfang nächsten JahresAnfang vom nächsten Jahr

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