年末年始

    ドイツの季節・文化

    年末年始

    クリスマス休日の後

    ドイツの年越しに「花火」はつきもの。クリスマス休日の後、スーパーでは大量の花火が売り出され、気の早い人たちは30日頃から街のあちこちでパンパン鳴らし始めます。

    大晦日

    Dinner for One

    日本の紅白歌合戦のように、毎年恒例の年越し番組がドイツにもあります。それは「Dinner for One」という18分間の白黒のショートストーリー。 90歳の誕生日を迎えた女性と召使の演技力抜群で楽しい内容。 1963年以来、毎年必ず放映されます。原語は英語、舞台はイギリスですが、脚本、監督はドイツ人。「the same procedure as every year(毎年恒例の…)」という決め言葉が何度も出てきます。

    元日

    「Ein Gutes neues Jahr! (あけましておめでとう!)」。花火は1月1日0時の時報とともに、一斉にスタート。家族や、若者たちがグループとなり盛り上がります。連発花火や高さ10メートルを越える巨大花火なども一気。日本で花火は夏のイメージがありますが、ドイツではむしろ新年。この日は爆音で安眠はできません。笑。せっかくなので近所の方たちとお祝いしましょう!

    Bleigiessen (ブライギーセン)

    小さな鉛(Blei)の塊をあぶって溶かし、水の中へぼちゃん。鉛が急激に冷やされいろんな形に変形。この形で新年の運を占います。形を見分ける小冊子があります。鉛は体内に入ると有毒。触った後は手を洗いましょう。
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    1月6日

    クリスマスツリーの回収

    1月6日は聖書において、イエスの誕生を祝うために3人の王様たちが訪れた日。その日までツリーを飾っておくのが習慣となっています。その後のツリーは道端で回収されるのを待ちます。ベルリンではゾウにエサになるそうです。

    ドイツの年越し


    [写真・取材協力] 木場 澄江 (Sumie Koba): 神奈川県鎌倉市出身、現在はミュンヘン在住。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ卒業、ウイーン国立音楽大学修了。現在、ソロコンサート、独日通訳・翻訳活動でも活躍中。

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