道路の凍結対策 (冬)

    ドイツの暮らし

    道路の凍結対策 (冬)

    道路の凍結対策 (冬)

    塩をまく

    ドイツの冬は夜半マイナス10度まで冷えることが多く、朝方気温が緩み小雨がぱらつくと道路は凍結で危険な状態に。そこで凍結を解消するため、氷点が水より低い塩を道路に撒きます。一般道周辺では砂利と塩の混合物を入れた箱があり無料で利用できます。また、スーパーで購入することもできます。
    ドイツ冬の凍結対策

    家の前の道で通行人が転び、その家の居住者が凍結防止処置を取っていなかったことが判明した場合、罰せられる州もあります。アウトバーンでは専用の車両が塩をまきます。ちなみに厄払いで塩を撒く習慣はありませんので、目の前で塩を撒かれてもご心配なく!

    スノータイヤへの交換

    特に雪の多い南ドイツでは必須です。スノータイヤは表面の凹凸が多く、走行時の騒音も高めです。

    ドイツ冬の凍結対策
    タイヤには例えば「205/65R15 94T」等と記されます。205はタイヤ幅(mm)、65は偏平率(%)、Rはタイヤ構造、15はリム径(インチ)、94は支えられる荷重の指数(ロードインデックス)、Tが保証される最高速度です。(T: 最高時速190キロ H: 210キロ W: 270キロ)これらの規定はアウトバーンでの制限速度設定が少ないドイツでは重要視され特にタイヤ種別による制限速度はフロンドガラス上部にシール貼付で示すことになっています。

    タイヤ交換の時期

    交換は自分でするかディーラーに頼みます。スノータイヤの装着は初雪前に早目にすれば良いですが、通常タイヤに戻すタイミングが難しくディーラーの交換ラッシュに入ると予約が取りづらく、早目に変えてしまった時は寒の戻りがあるので夜間や早朝は要注意です。


    [写真・取材協力] 木場 澄江 (Sumie Koba): 神奈川県鎌倉市出身、現在はミュンヘン在住。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ卒業、ウイーン国立音楽大学修了。現在、ソロコンサート、独日通訳・翻訳活動でも活躍中。

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