夏至祭 (6月24日)
夏至はドイツ語で「Sommeranfang(ゾンマーアンファング、夏の始まり=夏至)」または「Sommersonnenwende(ゾンマーゾンネンヴェンデ)、夏至」といい、北緯66.6度以北の北欧などでは白夜になる日です。「wende」は転換という意味で、太陽黄経が90度の(太陽が地球に直角に当たる)日をこのように表現しています。
夏至のお祭り
夏至には多くの町で「Sonnwendfeier(ゾンヴェントファイアー、夏至祭)」が開催されます。キリスト教化前からのお祭りで、今日では聖ヨハネの日(6月24日)が夏至祭と定められています。
お祭りでは屋台が出て「Bierbänke(ビアベンケ、ビアガーデンでよく見る長椅子)」と長テーブルが設置され、ビール、ソーセージ、BBQのお肉、ブレッツェルなどを楽しみます。生演奏のバンドも用意され、南ドイツではバイエルン方言の飲み歌に加えポップソングも演奏され大盛況。
日の入りに合わせて薪に点火、これからやってくる暖かい季節や秋の収穫を望んで、人々は炎を果敢に飛び越えようとします。町によっては夜の締めくくりを盛大な花火で締めくくります。
[写真・取材協力] 木場 澄江 (Sumie Koba): 神奈川県鎌倉市出身、現在はミュンヘン在住。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ卒業、ウイーン国立音楽大学修了。現在、ソロコンサート、独日通訳・翻訳活動でも活躍中。