一つの言語に存在する単語が別の言語に存在しないことがよくありますよね。日本語とドイツ語では「頑張って」「よろしく」がなかなか訳しにくいです。
頑張って
「頑張って」をドイツ語に直訳すると”sich anstrengen”ですが、”Streng dich an!”は、両親や先生が子どもに厳しく言う時の表現なので、要注意です。
では「頑張って」をドイツ語で言いたいときはどうしましょう?・・・シチュエーションによって表現が変わります。
たとえば試験前の「頑張って」は
“Viel Glück!“(グッドラック!)
または
“Viel Erfolg!” (成功を祈る!)
マラソンで走っている人に応援する時の「頑張れ!」は
“Halte durch!” (durchhalten=乗り切る、耐え抜く)
よろしく
無理やり訳すとなると”Bitte behandeln Sie mich gut.”や”Bitte seien Sie gut zu mir.”となりますが、これを使っても違和感を持たれるでしょう。
ドイツでは、誰かと知り合うと、自分のことを「よろしく頼む」ために「よろしくお願いします」を言う習慣がないので、言われた人が「?」となってしまいます。「どうしてわざわざそんなことを言うんですか?」と思われてしまうかもしれません。「よろしく」するのが当然だと考えるのか、当然と思うことでも言葉にしてお互いに確かめ合うのか。興味深い事象ですね。
ちなみにカジュアルな出会いの場合は”Freut mich.”(=知り合えて嬉しいです。)と言いますが、「よろしく」とは意味が若干異なりますね。これから一緒に仕事をする時には”Auf gute Zusammenarbeit.”(=これから上手く協力できますように)という表現もあります。
それでは、これからも「よろしく」お願いいたします。Wir freuen uns auf Euch!