謝肉祭・復活祭にまつわる行事

    ドイツの四季・行事

    Karneval/Fasching/Fastnacht (謝肉祭): 11月11日から「灰の水曜日」まで

    Fastenzeit(四旬節)の断食までに肉に別れを告げ騒いで盛り上がろうというのが「謝肉祭」で、ケルン周辺等カトリックの影響が強い地方で行われます。謝肉祭は春夏秋冬に加え「5つ目の季節」と呼ばれ「Karneval (カーニバル)」「Fasching (ファシング)」「Fastnacht (ファスナハト)」など地方により呼び方が異なります
    カーニバル

    Weiberfastnacht(女性のカーニバル): 「灰の水曜日」前の木曜日

    ネクタイの日
    女性に主導権がある日で別名「ネクタイの日」と呼ばれます。この日に男性がつけるネクタイは、女性にハサミで切られてしまう風習があるため、出勤する時は切られても惜しくないネクタイを着けます。

    Rosenmontag (バラの月曜日): 「灰の水曜日」前の月曜日

    「Alaaf!」(ケルン)、「Helau!」(デュッセルドルフ)等独特の挨拶を交わし、仮装して祝います。Rosenmontagsumzug(バラの月曜日の行列)ではフロートから「カメレ」と叫び声をあげる人々にお菓子を投げます。カーニバルの盛り上がりはこの日で最高潮に達します。学校や企業、お店の多くはお休みになります。
    カーニバル

    Fastnacht(肉断ちの夜): 「灰の水曜日」前の火曜日

    フランス語で「マルディグラ(「肥沃な火曜日」)」と呼ばれることで有名で、お祭りは最終日を迎えます。メンヒェングラットバッハなどこの日にパレードが行われる地域もあります。

    Fastenzeit(四旬節): 「灰の水曜日」から「復活祭」まで

    イエスが十字架で自らを犠牲にする前、40日間砂漠で苦悩の時を過ごしたことを偲ぶ時期です。

    Aschermittwoch (灰の水曜日)

    教会では「人類は神が灰から創ったもの。死後灰に戻ることを忘れてはならない」という聖書の文言が読まれ、信者は額に灰の十字架をつくって神妙な気持ちで過ごします。
    灰の水曜日
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    当日は「政治的灰の水曜日」が至る所で開かれます。各党首が競い合うように自分の政党支持を訴え、主張します。

    Ostern(復活祭、イースター)

    イースター
    十字架にかけられたイエスが3日目に復活したことを記憶する、キリスト教にとって最も重要なお祭りです。街中ではイースターコーナーが設置され、店先ではプラスチックの卵、レンギョウ、ウサギのぬいぐるみなどが飾られます。

    Karfreitag(聖金曜日): イースター前の金曜日

    イエスが十字架にかけられた日です。休日ですがパーティで騒ぐのはタブーとされ、基本的に静かに過ごします。外食する場合も肉料理を避けます。「本日のおすすめメニュー」で魚料理を設定するレストランが多いです。

    Ostersonntag(イースターの日曜日)

    家では朝一番、大人たちが前もって隠しておいた卵形のチョコレート「Osterei(イースターエッグ)」やイースターうさぎのチョコレートを子供たちが探しまわります。お天気がよければ庭やベランダにも隠されます。

    Ostermonntag(イースターの月曜日)

    前述のKarfreitagからこの日まで、毎年4連休となります。

    Solei(ゾールアイ)

    固ゆで卵を塩水に浸けたイースターのシンボル的な食べ物で、北ドイツを中心に食されます。卵にひびを入れ塩水に一日ぐらい浸けたものです。食べる時には、殻をむいて縦半分に切り、黄身を取り出した穴に塩コショウや好みでお酢と辛子を入れ、再び黄身を乗せて一気に口に放り込みます。


    [写真・取材協力] 木場 澄江 (Sumie Koba): 神奈川県鎌倉市出身、現在はミュンヘン在住。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ卒業、ウイーン国立音楽大学修了。現在、ソロコンサート、独日通訳・翻訳活動でも活躍中。

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